生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2020.10.14

モーターの出荷時検査をロボットで自動化/東芝三菱電機産業システム

 東芝三菱電機産業システム(東京都中央区、山脇雅彦社長)は9月30日、長崎市の長崎事業所に産業用ロボットを導入し、主力製品「プレミアム高効率シリーズ」など中型モーターの出荷検査を自動化したと発表した。

 同事業所で生産する中型モーターは受注生産で、塗装色などの仕様がそれぞれ異なり、従来は検査員が1点ずつ確認していた。そのため検査工程に時間がかかり、生産のボトルネック工程となっていた。

 そこで、産業用ロボットとビジョンセンサーや接触式プローブ(探針)、レーザーセンサーなどを組み合わせ、自動検査システムを構築した。塗装色と銘板の文字、塗装の膜厚、モーターの寸法の4項目を自動で検査する。検査時間の短縮に加え、検査精度の安定による品質向上も実現した。
 
 神崎英俊回転機システム事業部長は「デジタルデータを活用した最新鋭の出荷検査ロボットの導入により、さらなる品質向上、納期短縮を図り、顧客の競争力強化に貢献していく」とのコメントを発表した。

TOP