「人文社会分野」創設、ロボット工学からロボット学へ/日本ロボット学会
これまではロボット工学が中心だったが、「それだけでは『ロボット学』の全体をとらえることは難しい。ロボットは用いる側の人の生活様式や価値観そのものに強い影響を与えることが明らかになりつつある。工学的な側面だけでなく、多様な観点からの考察や提案が必要」と浅田会長は新分野創設の意義を説明する。
論文は新規性、有用性、提案性の3つの評価軸に基づき査読する。浅田会長が同分野の査読小委員会の委員長となり、その他各大学の研究者や作家の瀬名秀明氏が査読を担当する。
「これは革新的なアクション。ロボット概念の深化・拡張や、ロボットの健全な普及を目指した社会システムに関する知見は、次のイノベーションを引き起こす核となる」と浅田会長は語る。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)