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2021.05.11

過酷な環境やクリーンルームに対応/ABB

 スイスに本社を置くロボット大手のABBは4月29日、6軸産業用ロボットIRB1300シリーズの新たなバージョンを発表した。

 同シリーズは2020年に発売したもので、今回新たに発表されたバージョンは過酷な環境やクリーンルームで使用できる「IP67」「Foundry Plus(ファウンドリープラス) 2」「Clean room(クリーンルーム)ISO4」だ。
 
 IP67版は高い防水・防じん性能を備える。
 ファウンドリープラス2版は機械加工や金型鋳造向けに、先端部にステンレス鋼を使っている。さびを防ぐことでロボットの寿命を延ばし、修理などによる時間のロスを最小限に抑えられる。
 クリーンルーム版では医療品や半導体などの製造向けにさまざまな対策を施した。耐薬品性に優れた塗装を採用し、ロボットの関節部からグリスやオイルなどの粒子が出ない設計だ。

 同社はIRB1300のバリエーションを増やすことで、電子機器の組み立てや自動車製造、金属加工用途での、生産性の向上や製品品質の改善、サイクルタイムの短縮に貢献する。

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