無線通信技術を使った製品開発拠点を開設/サイレックス・テクノロジー
村田機械(京都市伏見区、村田大介社長)の完全子会社で無線ネットワークに関する製品を製造するサイレックス・テクノロジー(京都府精華町、三浦暢彦社長)は1月27日、無線通信技術を使って顧客と製品開発に取り組む拠点「THE BASE(ザ・ベース)」を本社3階に開設すると発表した。開設日は2月1日。
ザ・ベースは次世代通信規格(5G)やWi-Fi(ワイファイ、無線通信の一種)の最新規格、最新の産業用長距離無線規格を使って顧客と製品の開発や検証ができる。施設内には、5Gを使ったロボットアームの遠隔操作などの無線通信技術を使ったデモシステムを設置する。
製造や物流の現場で使われる従来の無線通信は周波数帯が重なって混信するため、意図しない機械の停止などのトラブルを引き起こす課題があった。ローカル5Gは帯域を基地局の運営者がコントロールできるため、混信を避けやすい。
綱嶋和也執行役員は「ザ・ベースは通信技術の研究施設ではなく、共創の場として製品の開発に生かしたい」と力を込める。