特殊環境向け6軸多関節ロボットを発表/Comau
イタリアに本社を置く産業用ロボットメーカーのComau(コマウ)は7月12日、6軸多関節ロボット「RACER-5 センシティブ・エンバイロメント(SE)」を新たに発表した。電子機器、食品・飲料、医薬品製造における組み立て、ピッキング、包装などの作業負担を軽減することを目的に設計された。
耐水性、耐熱性、耐油性の保護コーティングが施されており、化学薬品からの保護、汚染リスクの低減といった要求に応える。人体に有害な物質を扱う際のオペレーターのリスクを低減し、生産性、トレーサビリティー、品質の向上を可能にする。
Racer-5 SEは設置面積が小さく、卓上、壁面、天井、傾斜面、床面への設置にも対応し、多用途で機敏な動作が可能。可搬質量は5kg、リーチ長は630mmと809mmの2種類。
「食品・飲料、医薬品、プラスチック・化学品、電子機器などの急成長産業における自動化の進展により、今後数年間で厳しい環境下でのロボティクス導入が大幅に増加すると予想している」と同社は述べる。