自動車塗装用のドア開閉ロボット発売、設備コストを削減/安川電機
安川電機は2月20日、自動車生産ラインの塗装工程で、搬送コンベヤーに追従しながら自動車のドアを開閉するオープナーロボット「MOTOMAN(モートマン)-MPO10L」を発売した。可搬質量は10kg、最大リーチは2550mm。
従来は塗装ロボットにドア開閉用のハンドを搭載して開閉作業までさせるか、走行装置上に開閉専用のロボットを別途設置する方法を採用していた。これらは、ドアの開閉中に塗装ができない、ロボット走行装置の設置が必要になるなどの課題があった。
今回発売した製品は、走行装置なしで搬送コンベヤーの動きに追従しながらドアの開閉や保持ができる。塗装ロボットは塗装のみに専念でき、生産のタクトタイム削減につながる。走行装置上にロボットを設置する場合と比べると、走行装置がない分導入や稼働、メンテナンス時のコストを削減できる。低い位置にアームがあるため、塗装用ロボットなどと干渉(接触)しにくく、干渉回避のための待機時間を削減できる