[特集 2023国際ロボット展vol.10]多彩なソリューションを提案/併催ゾーン
前回展から出展企業が増加
iREX2023では併催企画ゾーンとして、日本物流システム機器協会が主催する「物流システム・ロボットゾーン」と、日本部品供給装置工業会が主催する「部品供給装置ゾーン」を設ける。搬送機器、部品供給機(パーツフィーダー)などとロボットを組み合わせた自動化システムを来場者に提案する。
今回展における各ゾーンの出展規模は、物流システム・ロボットゾーンがオンライン展示のみの企業を含めて16社・団体、132小間。部品供給装置ゾーンが18社・団体、35小間。前回展では、物流システム・ロボットゾーンの前身である「マテハン・ロボットゾーン」がオンライン展示のみの企業を含めて14社・団体、183小間で、部品供給装置ゾーンは17社・団体、31小間だったため、今回展はいずれのゾーンも出展企業数が増えた。
その要因として、日本物流システム機器協会の横田修治専務理事は「前回展は協会の会員のみが出展していた。今回展は非会員企業からも出展希望の声が挙がり、新たに出展することになった」と語る。部品供給装置ゾーンでも同様の動きがあり、両ゾーンあわせて非会員企業8社が出展する。
物流システム・ロボットゾーンでは、無人搬送ロボット(AGV)や搬送システム、仕分け装置に関するメーカーが出展する。横田専務理事は「物流業界は2024年問題という大きな課題を抱えている」と話す。2024年問題とは、24年4月からドライバーの時間外労働時間の上限規制が適用されることで生じるさまざまな問題の総称。その解決に貢献するソリューションの展示を会場で見られるだろう。
マテハン機器メーカー大手のオークラ輸送機(兵庫県加古川市、大庫良一社長)は「入出荷現場にイノベーション」をテーマに出展。自社開発のパレタイジング・ロボット・システムやカートラックけん引型AGV「OKURUN(オークラン)」などを組み合わせたデモを展示する。これまで自動化が難しかったカートラックへの荷物のパレタイズとデパレタイズを自動化するソリューションで、入出荷現場の省人化と生産性の向上をアピールする。