物流業界向け内覧会でデバンニングロボットの高速化をアピール/川崎重工業
物流業界にソリューションを
作業効率が1.3倍に
会場は西神戸工場のロボット第1工場内のショールームで、今回の目玉はデバンニングロボットのバンボ。中型ロボット「RS080N」と無人搬送車(AGV)を組み合わせたロボットシステムで、物流現場で特に負担の大きいコンテナ内の荷物の荷降ろしを自動化する。
内覧会では、高速化オプションを搭載した実機を展示した。通常の仕様ではカメラが付いているのはハンドの先端のみで、荷物をつかむ前に一時停止し、荷物の位置を確認する必要があった。高速化オプションはアームの根本にもカメラを付けたことで、搬送中に次の荷物の位置を確認できるようになり、都度停止する必要がなくなった。高速化オプションを付けると、一度に2個ずつケースを運んだ場合で1時間当たり最大800個の荷降ろしができ、この処理数は通常仕様の約1.3倍だ。
「顧客のニーズを基に、ロボットハンドの使い方や制御方法などをアップデートしており、細かい工夫を重ねて製品の質を高めている」とロボットディビジョン産機ロボット統括部産機営業部の澤田純一副部長は話す。