都内駅前に1000㎡のショールーム兼トレーニングセンターを開設/Mech-Mind
ロボットのデモシステムが10台
メックマインドは、産業用3Dカメラと人工知能(AI)を活用した画像処理ソフトウエア、ロボットの経路計画ソフトを提供するメーカーだ。これらを産業用ロボットと組み合わせることで、ばら積みピッキングや混載デパレタイズが可能になる。
メックラボがあるのは、東京物流センターの一角。東京モノレールの流通センター駅を降りたところにある物流施設だ。
メックラボの床面積は1000㎡で、そのうち展示スペースは400㎡。その他、最大で16人まで受講可能なトレーニングセンターや、最大30人を収容できる会議室などを備える。
展示はロボットシステムの実機が10台、ロボットを伴わない展示が7つ。物流向けには荷役台(パレット)上に段ボール箱を積み降ろすパレタイズ・デパレタイズシステム、製造業向けには高反射の金属部品のピッキングシステムなどを展示する。
画像測定にも参入
そのために開発した新製品が3Dインラインプロファイル測定器「Mech-Eye(メックアイ)LNX(リンクス)8000シリーズ」だ。高速で高精度な3Dデータを取得できる。
「低価格で勝負しようとは思っていない。高品質な製品で中央演算装置(CPU)やコネクターのピンの曲がりなど高度なアプリケーション(用途)向けに提案していきたい」(営業担当者)
日本に根差し信頼感を醸成
メックラボでは展示だけでなく、トレーニングにも力を入れる。最大16人まで受講でき、実機を使い製造業向け、物流業向けなど幅広いコースを用意する。
「トレーニングも非常に大切。良い場所が見つかり2年以上前から必要だと思っていた施設がようやく完成した。この拠点でユーザーやパートナーと直接コミュニケーションを取り、日本に根差した事業展開で信頼感を醸成していきたい」と日本法人の楊社長は話す。
「グローバルでの納入実績は毎年大きく伸びているが、われわれ1社では不可能だった。多くのパートナーがいるからこそ実現できることで、日本でもさまざまなパートナーと協力しながら多くの顧客に自動化を提供していきたい」と邵CEOは意気込みを語る。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)