[ショールーム探訪Vol.23]専門メーカーならではの提案の場に/パナソニック コネクト「プロセスエンジニアリングセンター」
大阪梅田から乗り換えいらず
課題解決の場としても活用
PECに入って目を引いたのは、これまで同社が開発、製造してきた溶接電源が一堂に並べられた展示ゾーンだ。溶接電源とは、溶接に必要な電力を供給する電源装置だ。パナソニック コネクトは通常の溶接電源に加えて、溶接電源とロボットコントローラーを組み合わせた溶接用ロボットシステム「WG4/WGH4シリーズ」などを開発、製造する。
まずはPECの概要やパナソニック コネクトの取り組みについて説明を受けた。PECは製品の展示とトレーニング、施工実証、コンサルティングの4つの機能をあわせ持つ。国内では、大阪以外にさいたま市と愛知県長久手市にもある他、アジア地域や欧米など海外のさまざまな地域に設置している。
同社は顧客と直接対話できる機会を重要視しており、移動式の実演展示会「パナソニックロード」やプライベートショー「ウェルディングプロセスソリューションフェア」を都度開催している。期間が限られるイベントとは違い、PECは顧客の声に対して常に耳を傾けられる重要な拠点だ。
「PECは最新の溶接機や溶接ロボットの展示や新しい溶接工法の紹介だけでなく、課題を抱える顧客に対してテスト溶接などを通して課題の解決を図る場でもある」と熱加工システム事業統括の池谷啓司シニアダイレクターは語る。