自動化やDXは「トップダウン×ボトムアップ」で、中小製造業向けのイベントを岐阜で開催/2024 ぎふ ものづくり × DX フェス
ユーチューバーの講演にパネルディスカッションも
DXセミナーは3部に分かれており、第1部には①「小人の靴屋プロジェクト」を立ち上げ、単発プレス加工や検査の工程に内製の協働ロボットを導入したプレス部品加工会社の有川製作所(金沢市)の有川富貴社長②近所のシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)とタッグを組み、プレス加工品の箱詰めの工程に協働ロボットを導入したプレス部品加工会社のスザキ工業所(岐阜県各務原市、鷲﨑純一社長)の鷲﨑圭一郎企画開発室長③地場の伝統産業である陶器の生産ラインに多数のロボットを導入した食器メーカーの光洋陶器(同土岐市)の加藤伸治社長④金属部品の切削加工とSIerの2つの事業を展開し、工作機械への金属部品の供給を自動化する協働ロボットシステムを新規開発した田口鉄工所(同大垣市、田口薫社長)の田口頼之専務――の4人が登壇。各社各様の導入事例に、多くの参加者が熱心に耳を傾けた。
第2部では、ものづくり系ユーチューバーとして有名なものづくり太郎氏が講演した。米国の半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)やIT大手の「GAFAM」、ドイツのBMWなどの欧米の名だたる企業に訪問した経験を踏まえながら、最新のロボット技術や人工知能(AI)技術について解説した。
第3部では、有川製作所の有川社長や光洋陶器の加藤社長、ものづくり太郎氏に加え、幅広い産業の自動化を支援するコンサルティング会社のヒューマテックジャパン(愛知県刈谷市)の永井伸幸社長やテクノプラザの広報大使を務めるしぶちょー氏の計5人がパネラーとして登壇。「中小工場のロボット化・DX推進の課題と解決策」をテーマに、ロボットダイジェスト編集部の桑崎厚史(=本記事担当記者)の司会でパネルディスカッションを実施した。