少ない工数で立ち上げられるスカラロボットを発売/シュナイダーエレクトリック
フランスの電気機器メーカーのシュナイダーエレクトリック(日本法人=東京都港区、青柳亮子社長)は1月30日、スカラロボット「Lexium SCARA(レクシウムスカラ)」を日本で発売したと発表した。
レクシウムスカラは大きな動作範囲を確保しながらも、コンパクトな設置面積を実現した。モーターやコントローラー、通信機能、I/O(入出力)機能などを内蔵したオールインワン設計で、配線を削減できる上、設置も簡単だ。
また、複数のロボットやリニア搬送装置などの制御を同社のコントローラー「PackDrive(パックドライブ)」1台に集約できるため、制御開発の工数削減に貢献する。この他、専用のソフトウエアを使えば試運転やシミュレーション、デバッグ(バグ出し)が可能で、ロボットの実機を購入してからの立ち上げ時間を大幅に短縮する。
近年は、少量多品種生産の増加や消費者ニーズの多様化を受け、システムの設計や構築が短時間でできる生産設備が求められている。レクシウムスカラはバッテリー製造や電子機器の組み立て、倉庫管理、消費財の包装工程などに少ない工数で導入できる。