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2025.02.04

海外

ドイツのロボット産業低迷、VDMAが警鐘/ドイツ機械工業連盟

 ドイツ機械工学産業協会(VDMA)は1月28日、2025年のドイツのロボット・自動化産業の売上額が前年比9%減の138億ユーロ(1ユーロ当たり162円換算で約2兆2356億円)に落ち込むとの予測を発表した。2024年の売上額は同6%減の152億ユーロに留まる見込みで、低迷傾向が続く。
 24年の受注は、国内受注が同16%減と大幅に減少し、国外受注も2%減となった。国外のうちユーロ圏内向けの受注は44%増と好調だった一方で、ユーロ圏外向けは13%減と振るわなかった。
 VDMAロボット・オートメーション部門のディートマー・レイ会長は、「国内自動車産業への過度な依存など構造的な課題が深刻で、国際競争力の強化が不可欠」と指摘。企業にはイノベーションの加速や迅速な顧客対応など機動力の向上、コスト競争力の強化が求められるとし、ドイツ政府には規制緩和など成長を支援する政策の実施を求めた。「長期的な成長トレンドは健在だが、今こそ正しい方向性を打ち出すべき」と警鐘を鳴らした。

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