生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

会場速報

REAL TIME REPORTING

小型の直交ロボットを初披露/オリエンタルモーター

オリエンタルモーター(C16)は、小型ロボット「OVRシリーズ」をブースに展示。新たに3軸の直交ロボットを開発した。「配線も少なく簡単に設置できるため、立ち上げ時間を短縮できる。OVRシリーズは垂直多関節ロボットや水平多関節(スカラ)ロボットの他にパラレルリンクロボットも開発中で、ユーザーの要望に合わせた提案ができれば」と担当者は説明する。

協働ロボットがかんばんを挿入/デンソーウェーブ

デンソーウェーブ(C01)のブースでは、製造現場で広く使われる「通い箱」に「かんばん」と呼ばれる商品管理カードを挿入するデモが見学できる。特許出願中のロボットハンドを搭載しており、通い箱の搬送からかんばんの差し替え、上ふたの設置までの幅広い作業を1台の協働ロボット「COBOTTA PRO(コボッタプロ)」が担う。担当者は「出荷作業の自動化はまだまだ進んでいない。こうした分野にも自動化提案のアプローチをかけたいと考え、今回のデモを展示した」と話す。

自動車部品の自動検査を簡単に/SSI

SSI(C28)は、台湾テックマンロボット製協働ロボットを使い、部品の自動検査デモシステムを構築した。部品が適切に組み立てられているかと、表面きずの有無を検査できる。竹内千洋常務執行役員は「ロボットにカメラと人工知能(AI)が標準搭載されているためシステムを簡単に構築できる。自動車業界の来場者などに提案したい」と語る。またブースでは協働ロボットのティーチング体験も実施する。

【出展者の声】中部市場の開拓に注力/Mujin Japan荒瀬勇CEO

Mujin(ムジン、E02)グループのMujin Japanの荒瀬勇最高経営責任者(CEO)は「わが社では中部地域の売上比率が伸びており、今後一層この地域に力を入れる」と話す。今回展でも工場物流をテーマに国内初披露のシステムなどを展示し、新規顧客の開拓を目指す。「事前のコンサルティングから設備の設計、設置工事まで一貫して対応できるので、自動化を検討される際はぜひお声がけいただければ」(荒瀬CEO)。

独自AIを活用し外観検査/フツパー

フツパー(C40)は外観検査システム「メキキバイト」などを展示している。検品に特化した人工知能(AI)を搭載するのが大きな特徴。会場では、カップケーキのサンプルを無人で検査し、その結果をモニターに表示するデモが見られる。「食品や金属部品、樹脂部品などさまざまな種類に対応する。カメラの数を増設すれば、サイズが大きな製品でも検査できる」と担当者は言う。

0.02mmの高い精度でロボットの手先を制御/チトセロボティクス

チトセロボティクス(E09)は、産業用ロボットの動作制御ソフトウエア「クルーボ」を展示した。クルーボはロボットとビジョンセンサーを併用する際に求められる調整作業(キャリブレーション)が必要なく、0.02mmの高い精度でロボットの手先を制御できる。ブースでは協働ロボットの先端に取り付けた棒を、直径の近い筒に差し込むデモを披露した。

パレットを側面からつかむ/パスカル

ロボットハンドやハンドチェンジャーを開発、製造するパスカル(E53)は、パレット(被加工材を取り付けて供給する台)用のロボットハンド「パレットグリッパRPG」などを展示している。パレットの側面に付いている2本のボルトを空圧で保持する。「パレットグリッパRPGはパレットを側面で保持するため、パレットストッカーに横から差し込む動作も可能にする」と営業部の前田潤プロダクトマネージャーは話す。

TOP