従来のモデルを大きく超える30㎏の可搬質量/中央工機
中央工機(E03)は、デンマークに本社を構えるユニバーサルロボットの協働ロボット「UR30」を展示した。従来のモデルを大きく超える30㎏の可搬質量が特徴で、重量物の搬送の他、高トルクのねじ締めなどにも使いやすい製品だ。本体質量は63.5kgと軽量。
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中央工機(E03)は、デンマークに本社を構えるユニバーサルロボットの協働ロボット「UR30」を展示した。従来のモデルを大きく超える30㎏の可搬質量が特徴で、重量物の搬送の他、高トルクのねじ締めなどにも使いやすい製品だ。本体質量は63.5kgと軽量。
岐阜機械商事(E18)は、電動昇降機に協働ロボットを取り付けたロボット台車「キャリスター・ロボ(ミニ)」を展示した。台車に載せることで自由に移動ができ、昇降機能を使えば、低所から高所までの広い範囲にロボットハンドが届く。また、カメラを標準搭載する協働ロボットを採用しており、簡単に操作できる。
直動案内機器メーカーの日本ベアリング(D36)は、各種アクチュエーターなどを出展する。特に、製造現場への提案として、アクチュエーターを組み合わせる直交ロボットなどを展示して訴求する。高額な垂直多関節ロボットでなく安価な直交ロボットで、設計や制御なども容易にする簡素化をアピールする。また「単軸アクチュエーターの繰り返し精度は1μmレベルで、より高レベルなニーズにも応えられる」と、担当者は胸を張る。
精密測定機器メーカーのテクロック(E62)のブースで進行係と軽妙な掛け合いを見せるのは、営業本部国内営業部西部営業所の橋本祥吾所長(=写真中央)だ。普段は営業担当として自社製品の販売活動に取り組む。橋本所長は「製品の魅力を一方的に話すのではなく、お客さまに伝わりやすいように『掛け合い』のスタイルにした」と話す。
トライエンジニアリング(E48)やイワタツール(E49)など8社が、切削加工用ロボットシステムの市場拡大を目指す研究団体「ロボット加工技術研究会」を会期初日の7月4日付で発足した。同日にはAichi Sky Expo(アイチ・スカイ・エキスポ)で記者会見を開き、研究会発足の狙いや今後の取り組みについて報道関係者らに発表した。
DMG森精機(C02)は協働ロボットと自律走行型搬送ロボット(AMR)を組み合わせた自動化システム「WH-AMR 10」を使った工具管理の自動化ソリューションを展示している。ドイツのハイマー製のツールプリセッター(工具測定機)で測定した工具を、WH-AMR 10が工作機械に見立てたパネルまで自動搬送するデモを実施している。
まるで夏祭りのような雰囲気の産業用ロボット体験ゾーンには、射的やクレーンゲームなど8種類の体験コーナーが設置されている。記者は「習字ロボット」の体験をした。筆ペンが取り付けられたロボットアームを動かすと、自分の動きに追従するようにロボットが動く。その独特の感覚がなんとも面白い。そしてロボットが自分の筆跡を再現する様子を見ていると、純粋に「ロボットってすごい!」と感じられた。ブース担当者は「ロボットを身近に感じられるまたとないチャンス。ぜひ子どもたちにも体験してもらいたい」と語る。展示会を回る合間に、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。
ベッコフオートメーション(C12)は、モジュール式のロボットシステム「ATRO(アトロ)」を展示している。関節軸などがモジュール構造となっており、各モジュールの組み合わせ次第で単軸から7軸までのロボットシステムを自由自在に構築できる。
東海バネ工業 クライアントサポートグループ 小松勇治さん「当社の工場でも自動化に力を入れており、単純作業の工程の自動化は進みつつある。しかし、検査工程はまだ人の手を使っている状態。RTJ2024で検査や測定の自動化について勉強したい」
ブラザー工業(E14)と三和ロボティクス(E15)は合同でブースを構え、ブラザー工業の小型5軸マシニングセンタ(MC)「U500Xd1-5AX」と三和ロボティクスのロボットシステム「NEXSRT(ネクサート) V16」を組み合わせた自動化システムを展示している。