産業用ロボットと周辺機器をあらかじめ組み合わせたパッケージシステムが注目を浴びる。1から構築するよりもシステムの立ち上げを早くでき、メリットは大きい。本企画ではロボットを使ったパッケージシステムの最新提案を紹介する。今回は協働ロボットと自走式の台車を組み合わせた、KUKA Japan(横浜市保土ケ谷区、星野泰宏社長)の「KMR(KUKA Mobile Robotics) iiwa(イイワ)」を取り上げる。
知的な生産アシスタント
自立走行する台車とロボットが一体化した「KMR iiwa」
KUKA Japanが2017年1月に発売した「KMR iiwa」は、自社開発の自律走行する台車「KMP」(P=Platform)と協働ロボット「LBR iiwa」を組み合わせたパッケージ。
特定の場所に固定して使うのではなく、自動でさまざまな場所を移動しながら作業するロボットだ。
LBRはドイツ語で「軽量ロボット」、iiwaは「知的な生産アシスタント(intelligent industrial work assistant)」を意味する。