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2019.12.16

イベント

[特集 国際ロボット展vol.9]18日からいよいよ開催、会場で見るべき展示はこれだ!【その2】

12月18日~21日の4日間、東京都江東区の東京ビッグサイトでロボット業界最大級の展示会「2019国際ロボット展(iREX2019)」が開かれる。同展に合わせて新製品を開発し、会場で初披露する企業も少なくない。「その1」ではロボットメーカーの展示を中心に紹介したが、産業用ロボットの周辺機器や要素部品のメーカーも積極的に展示内容をアピールする。

ロボットメーカー勢ぞろい

 国際ロボット展には、主要なロボットメーカーが勢ぞろいする。「その1」で取り上げた企業の他にも、数多くのメーカーが出展する。

 三菱電機(小間番号=S1-03)は「人とロボットの『共存』が拓く、スマートファクトリー」をテーマに、協働ロボットや人工知能(AI)技術などを組み合わせた「未来工場」を提案する。

ヤマハ発動機が展示するロボットコントローラーの新製品「RCX320」

 ヤマハ発動機(小間番号=S1-01)は、「0.01秒も0.01㎡も無駄にしない」をコンセプトに、ロボットを動かしたまま把持物がカメラの上を通過する瞬間に撮像する「フライキャプチャー」技術などを紹介する。また新製品としてロボットコントローラー「RCX320」を展示する。

 ダイヘン(小間番号=B-18)は、最も得意とする溶接に加え、ねじ締めや、研磨、コンベヤーと組み合わせたピッキング、検査など、多彩な自動化システムを提案する。

 アイエイアイ(IAI、小間番号=W1-51、静岡市清水区、石田徹社長)は、「ロボットがつなぐ人に優しい社会」を掲げ、ブース内に14個の展示コーナーを設け、自社の単軸ロボットや直交ロボットなどの特徴をアピールする。

工作機械メーカーや部品メーカーも

自律走行型ロボットを展示するDMG森精機

 ロボットメーカーだけでなく、工作機械メーカーのDMG森精機(小間番号=W1-10)も国際ロボット展に出展する。
 無人搬送車(AGV)の上にロボットアームを搭載した自律走行型ロボット「WH-AGV5」を使い、工作機械への被加工材の付け替えや、工程間搬送などを披露する。

 機械部品メーカーのTHK(小間番号=W2-25)は、ロボット本体やハンド、AGV、モノのインターネット(IoT)システムなど、 多彩な展示をする。直動案内機器などの自社製品の強みを生かし、多関節ロボットを直線移動させる「ロボット走行用モジュール」などをPRする。

ミネベアミツミの展示テーマは「相合(そうごう)で新たな挑戦を」

 ミネベアミツミ(小間番号=W4-25)は、「相合(そうごう)で新たな挑戦を」をテーマに、ロボット用のモーターや電動ロボットハンド、小型の力覚センサーなどを展示する。
 精密機械加工技術と最先端の電子技術を融合させ、シナジー効果を生み出すとの考えを「相合」の言葉に込めた。

 ロボットの関節部分に使われる減速機のトップメーカーナブテスコ(小間番号=W2-27)は、ロボット用減速機の最新製品「RV-Zシリーズ」に加え、AGV駆動用の全方向移動可能な車輪などを展示する。

周辺機器メーカーや団体が新提案

シュマルツは協働ロボット用の真空ポンプを国内初披露

 ドイツに本社を置く真空ハンドメーカーのシュマルツ(小間番号W2-22、横浜市都筑区、ゲッテゲンス・アーネ社長)は、協働ロボット向けの小型の電気式真空ポンプ「ECBPM」を国内初披露する。ロボットをコンプレッサーに接続する必要がなくなり、台車やAGVにロボットを載せて移動させて使うシステムなども構築しやすい。

 コスメック(小間番号=B-20、神戸市西区、白川務社長)は、ハンドなどアーム先端に取り付けるユニット(エンドエフェクター)を自動交換する場合に使うハンドチェンジャーなどの周辺機器と併せ、「設備改善のヒント」を提案する。エンドエフェクタ―のストッカーをどこに置いたら省スペースになるかなど、システム構築のアイデアを紹介する。

 企業だけでなく、FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会、小間番号=A-02、会長=久保田和雄三明機工社長)もブースを構える。ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)としての技術力を認定する資格制度などを発表する計画だ。

 当サイトを運営するニュースダイジェスト社(小間番号=W4-38、名古屋市千種区、樋口八郎社長)も、小さな小間だが西ホールに出展する。「robot digest(ロボットダイジェスト)」や、来年7月に愛知県で開催する産業用ロボットと自動化システムの展示会「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン)」などのロボット事業をアピールする。

(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)


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