産業機器事業の拡大へ、SIerのROSECC買収/極東産機
極東産機は2020年9月18日、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のROSECC(ロセック、名古屋市名東区、矢本洋一社長)を完全子会社化すると発表した。
ロセックの親会社でプレス加工機メーカーのエイチアンドエフ(福井県あわら市、柿本精一社長)から10月1日付で、発行済み株式を100%取得する。取得額は公表していない。
極東産機は壁紙施工機器やカーテン製造機、畳製造機の開発、製造が主力の事業。最近は、ファクトリーオートメーション(FA、工場の自動化)や省力化を実現する各種産業機器の開発、製造にも力を入れている。
ロセックの事業と親和性や補完性があると判断し、相乗効果を見込んで今回の買収に踏み切った。ロセックを傘下に加え、産業機器事業のさらなる成長を目指す。
ロセックはロボットシステムの中でも、ロボットの先端に搭載したノズルから高圧水を勢いよく噴射し、ウレタンなどの軟らかい材料を切断するウォータージェットシステムを得意とするSIerだ。
最近はウォータージェットシステム以外の事業領域の開拓にも注力しており、ビジョンセンサーを駆使したばら積みピッキングシステムなどの技術開発に取り組む。20年3月期の売上高は6億3000万円、純利益は1900万円。
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)
関連記事:[SIerを訪ねてvol.8]ウォータージェットで事業拡大!今後は脱ファブレスへ【前編】/ROSECC
関連記事:[SIerを訪ねてvol.8]ウォータージェットで事業拡大!今後は脱ファブレスへ【後編】/ROSECC