商業施設内にロボットショールーム!? 大阪で11月に開設/HCI
ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のHCI(大阪府泉大津市、奥山剛旭社長)は11月12日、大阪府泉大津市の複合商業施設「アルザタウン泉大津」内にロボットと人工知能(AI)の展示施設「HCIロボット・AIラボ」を開設する。
アルザタウン泉大津は大手スーパーマーケットや複数の服飾店、喫茶店や各種サービスショップが店舗を構える商業施設だ。この3階に約230㎡のスペースを確保し、産業用ロボット16台、サービスロボット1台を展示する。安川電機、三菱電機、川崎重工業など、複数メーカーのロボットをそろえる。また、数年前から開発に取り組むAIシステムも展示する。
「これまで複数の工場に分散していたデモ機をここに集約した。南海電鉄泉大津駅の目の前にあり、アクセスは抜群。商業施設内にロボットのショールームを開設した例は、私が知る限り他にない」と奥山社長は言う。
ロボットは柔軟物を扱うのは苦手と言われるが、AIを活用してワイヤハーネスを扱うシステムや、外観検査のシステムを展示する。11月12日のオープニングセレモニーに向け、来場者の体温計測や、飲み物を注ぐロボットシステムも準備中だ。
ロボットと組み合わせて使うハンドやビジョンセンサーなど、パートナー企業の製品も展示。顔認識や言語処理などのAI技術も展示場で確認できる。コンピューター上でロボットシステムの詳細なシミュレーションができるソフトウエアもそろえ、その場でさまざまな検証ができる。
同社は泉大津市の商工会議所内にもロボットの展示施設「HCIロボットセンター」を構え、今回のロボット・AIラボは2つ目の展示施設となる。商工会議所のロボットセンターは、ロボットをあまり知らない人向けの啓蒙(けいもう)施設のような役割という。アルザタウンのロボット・AIラボは、目的意識のはっきりした人が具体的な導入検討や検証をするための拠点だ。
「直接ヒアリングや打ち合わせをした案件に対しては、半日で提案書を提出する。ロボット・AIラボならこの場で実物を見ながらさまざまな仕様を検討でき、予算がどう変わるかなども説明できる。多くの方々に来場してもらえれば」と奥山社長は話す。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
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