[注目製品PickUp!vol.16]「安全第一」を地で行く協働ロボット【前編】/ダイアディックシステムズ
スカラタイプの協働ロボット
人を傷つけたくてもできない
協働ロボットの最大の特徴は、適切なリスクアセスメント(リスクの分析と対処)をすれば安全柵なしで設置でき、人と一緒に働けること。その点ではDSR02-400も他社の協働ロボットと同じだが、一番の違いは「本質安全」の設計にあるという。
「人を傷つけたくてもできないというのが本質安全で、そこを目指して開発した」と鶴海正隆社長は話す。
他社の協働ロボットは、人との接触を検知するセンサーなどを搭載して安全性を確保しているものが多い。DSR02-400もこうしたセンサーを搭載しており、人にぶつかったらすぐに停止する機能を持つが、そもそも各軸を動かすのに使われる自社製のサーボモーターの最大出力がわずか16Wしかなく、人が押しても押し返せるぐらいの力しか出せない。同等程度のサイズのロボットと比べても特に小さい出力だ。
「そもそもセンサーがなくても十分に安全性を確保できる」と鶴海社長は強調する。