HCIロボット・AIラボってどんなところ?/HCI
協働ロボットを9台展示
ラボ入口で来場者の検温をするシステムは、デュアロの双腕にそれぞれ温度センサーと入場ゲートを取り付けたものだ。
川崎重工の6軸垂直多関節ロボットに、キーエンスのビジョンセンサーとニッタのソフトハンドを組み合わせたピック・アンド・プレースのシステムも、展示の見どころの一つ。ランダムに置かれた果物の模型をビジョンセンサーで認識し、特定の場所に並べ直す。位置認識後にロボットが動く経路の生成を自動化した。
来場者にとりうれしいのが、飲み物の自動提供システム。通常の垂直多関節ロボットと協働ロボットを並べ、一つのシステムとしてシステムインテグレーションしてある。ノンアルコールビールやビールを注ぐ際にコップを傾けたり、注ぎ切る時にビンを軽く上下に振る動作も巧みで興味深い。
また、HCIの祖業であるワイヤーやケーブルなどの製造業界向けに、ロボットを使ったケーブル加工システムも展示する。国際ロボット展2019に出展した、ロボットでケーブル加工とはんだ付けをする試作機も改良して展示しており、構造の工夫や開発の進ちょくについて質問する来場者も多かった。