ロボット売り上げ32%増、通期見通しも上方修正/安川電機
安川電機は10月8日、国際会計基準(IFRS)に準拠した2022年2月期の第2四半期(3月~8月)決算を発表した。
売上高にあたる売上収益は前年同期比28.4%増の2399億700万円、営業利益は同102.1%増の268億6700万円、税引前利益は同112.3%増の278億3600万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同122.5%増の211億6400万円と、大幅な増収増益となった。
「新型コロナウイルス禍からの正常化が進み、製造業全般で積極的な設備投資が継続した」と小笠原浩社長(=写真右)は語る。
サーボモーターなどを製造、販売するモーションコントロール事業で半導体などの部品不足が生じ、納期の長期化が懸念されるものの、上期受注の大幅な上振れを受け、今年7月に発表した通期見通しも上方修正した。通期の売上収益の見通しは4600億円から4850億円、営業利益は540億円から580億円、税引前利益は555億円から595億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は410億円から425億円へとそれぞれ修正した
ロボット事業も好調で、売上収益は前年同期比32.1%増の864億円、営業利益は同179.8%増の70億円となった。「自動車の生産設備における自動化領域の拡大や、電気自動車、バッテリー関連の需要が増加した。また、物流や食品、電気・電子でも生産の高度化や自動化を目的とした投資が継続した」と小笠原社長は述べる。
ロボット事業単体の通期見通しも変更、売り上げ収益を1750億円から1795億円へと上方修正した。