[2023国際ロボット展リポートvol. 1] 多彩なアプリケーションを提案/IAI、スター精機、スギノマシン、ベッコフオートメーション
11月29日~12月2日の4日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「2023国際ロボット展(iREX2023)」が開かれた。会期中は晴天に恵まれ、産業界の人手不足を背景に、新型コロナウイルス禍前の2019年展を上回る14万8000人超が来場した。「2023国際ロボット展リポート」では、会場内で見つけた各社の展示を紹介していく。直前特集でも多くの産業用ロボットメーカーを取り上げたが、その他にも多くのロボットメーカーが国際ロボット展にブースを構え、多彩なアプリケーション(応用事例)を提案した。
物流向けなど23台の多種多様なデモシステム/アイエイアイ
グループ全体で自動化ニーズに/スター精機、スターテクノほか
直交ロボットメーカーのスター精機(愛知県大口町、塩谷陽一社長)は、子会社でシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のスターテクノ(愛知県岩倉市、同社長)などグループ4社と合同でブースを構え、グループ全体でさまざまな自動化のニーズに応える姿勢をアピールした。
中でも注目は物流業界向けのソリューションだ。スター精機はロボットパレタイザーの新機種「PXL-1535」を初披露し、段ボール箱のパレタイジング(積み付け)やデパレタイジング(積み降ろし)の自動化を提案した。積み付けの最大高さは現行機種と同じにしつつも、システム全体の高さを30%ほど低く抑え、コンパクト化を実現した。
一方、スターテクノはロボットが段ボール箱を自動で組み立てる「段ボール製函(せいかん)ロボットシステム」を出展。瀬川裕史常務は「サイズが異なる複数の箱の組み立ても可能で、段ボール箱の変種変量生産にも柔軟に対応できる」と言う。