プライベートショーで最新の自動化システムを初公開/ブラザー工業
RC-7は、ユアサ商事グループのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)であるロボットエンジニアリング(群馬県伊勢崎市、荒井正明社長)が開発した自動化システムだ。主に「ロボットユニット」と「ストッカーユニット」で構成される。ストッカーユニットには5段のパレット(荷役台)が設置され、ロボットがパレットに搭載されたワーク(被加工物)を取り出して工作機械に供給する。2つのユニットは「ワンタッチ位置決め機構」で簡単に連結できる上、キャスターが付いているため移設もしやすい。不二越製の7㎏可搬の6軸垂直多関節ロボット「MZ07LF」を標準搭載するが、顧客のニーズに合わせて可搬質量が異なるロボットにも変更できる。
ロボットエンジニアリングの担当者は「RC-7は自動化システム導入における『入門機』の位置付け」と説明する。
ブラザー工業マシナリー事業産業機器事業担当の寺倉達雄執行役員は「昼休憩の時間や夜間に無人加工をして機械の稼働率を高めるため、自動化システムを導入するニーズが拡大している。中でも、今回披露したRC-7は中量生産向けの現場に提案したい」と語る。
(ロボットダイジェスト編集部 平川一理)