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2024.06.14

プライベートショーで最新の自動化システムを初公開/ブラザー工業

 ブラザー工業は5月28日、愛知県刈谷市の刈谷工場内の工作機械ショールーム「ブラザーテクノロジーセンター」でプライベートショー(PS)を開催し、5軸仕様の複合加工機「M200Xd1-5AX」「M300Xd1-5AX」専用の自動化パッケージシステム「RC-7」を初公開した。会場には販売店や代理店の他、工作機械ユーザーなど約200人が来場した。

RC-7でワークを供給するデモを実施

 RC-7は、ユアサ商事グループのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)であるロボットエンジニアリング(群馬県伊勢崎市、荒井正明社長)が開発した自動化システムだ。主に「ロボットユニット」と「ストッカーユニット」で構成される。ストッカーユニットには5段のパレット(荷役台)が設置され、ロボットがパレットに搭載されたワーク(被加工物)を取り出して工作機械に供給する。2つのユニットは「ワンタッチ位置決め機構」で簡単に連結できる上、キャスターが付いているため移設もしやすい。不二越製の7㎏可搬の6軸垂直多関節ロボット「MZ07LF」を標準搭載するが、顧客のニーズに合わせて可搬質量が異なるロボットにも変更できる。
 ロボットエンジニアリングの担当者は「RC-7は自動化システム導入における『入門機』の位置付け」と説明する。
 ブラザー工業マシナリー事業産業機器事業担当の寺倉達雄執行役員は「昼休憩の時間や夜間に無人加工をして機械の稼働率を高めるため、自動化システムを導入するニーズが拡大している。中でも、今回披露したRC-7は中量生産向けの現場に提案したい」と語る。

(ロボットダイジェスト編集部 平川一理)


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