[直前特集RTJ2024 vol.5]ロボットにプラスアルファ、高機能化の提案が続々/周辺機器・要素部品(1/3)
産ロボだけでなく物流分野も
精密小型モーターメーカーのオリエンタルモーター(東京都台東区、川人英二社長、C-16)は「“ちょうどいい自動化”は作れる!」をテーマに、ロボットコントローラー「MRC01」などの周辺機器を展示する。MRC01は、パソコンだけで動作プログラムの作成やティーチング、動作確認が簡単にできる。周辺機器の他に、同社が開発した垂直多関節ロボット「OVRシリーズ」も出品する。可搬質量が1kgのモデルは本体重量が12.5kgと非常に軽量なのが特徴だ。
今回が初出展の日本精工(D-26)は、ユニット製品「モノキャリア」を展示する。ボールねじとリニアガイドを一体化したオールインワン構造で設計や取り付け時の調整にかかる手間を省き、スカラロボットや搬送機器などを設計しやすくする。ブース内に軸受け組み立て体験コーナーを設け、組み立てた軸受けはキーホルダーにして持ち帰ることができる。
日本トムソン(E-56)が展示する「クロスローラベアリング」は、内輪と外輪の間にローラーを配列したコンパクトな構造の軸受け。さまざまな方向の複雑な荷重を1個で同時に受けることができる。高い剛性と回転精度を必要とする産業用ロボットの旋回部分などの使用に適する。
段取り替えの自動化提案もあり、北川鉄工所(D-08)は自動ジョー交換システム「BR-AJCシステム」を展示し、旋盤用チャックのジョー(爪)をロボットで自動交換するデモを実演する。他にも、防じん、防水仕様の2爪グリッパー「NPL216(S)」や3爪グリッパー「NPGシリーズ」といった新製品も展示する。