自動化に必要な情報をまとめたソフト作成/日本工作機械工業会
日本工作機械工業会(日工会、会長・稲葉善治ファナック会長)は9月26日、製造現場の自動化を促進するためのソフトウエアをリリースすると発表した。自動化に必要な工作機械や周辺装置の機能などについてまとめており、ユーザーは取り組みたい自動化のレベルに合わせて確認できる。
同ソフトでは、生産工程の主体が人かシステムかを基準に、自動化のレベルを5段階に分けた。「レベル1」は無人搬送車(AGV)や自律走行型搬送ロボット(AMR)を用いたワーク(対象物)搬送の自動化、「レベル2」は加工工程中の作業の自動化などを示し、最も上の「レベル5」は全ての生産工程をシステムに置き換え、人が全く介在しない状態を示す。
この「自動化レベル」に「施設規模」と「生産工程」を加えた三つの軸で、自動化に必要な情報を立体的な図にまとめたのが同ソフトだ。図中のキューブを選択すると、三つの要素に応じた情報が見られる。
日工会技術委員会の須藤雅子副委員長は「自動化に関する顧客企業との打ち合わせや、メーカーが技術開発をする際の指標になるツール」と説明する。同ソフトは日工会のウェブサイトから利用でき、10月に公開予定。