使いやすく、導入しやすい中国製ロボを日本に/IDECファクトリーソリューションズ
中小企業の課題を解決
IDECファクトリーソリューションズは①制御盤や分電盤、電気配線に使われるワイヤハーネスの設計開発を手掛ける制御システム事業②SIerとしてロボットシステムの構築を担うロボット事業③図書館の入退館管理システムなどを構築し納入する図書館事業――の3本柱で事業を運営する。
SIerとしての最大の特徴は、安全柵なしで人と一緒に働ける協働ロボットに特化していること。ロボット事業に本格的に取り組み始めた14年以来、協働ロボットを軸に、システムの設計からアフターサービスまでを一貫して担う。
武仲清貴社長は「ターゲットは中小企業。中小企業の一番の課題は人手不足で、操作性が高く使い勝手がよい協働ロボットを通し、この課題を解決したい」と意気込む。
総代理店の進和と連携
ファナックの緑色の協働ロボットをはじめ、デンマークに本社を置く協働ロボットメーカーのユニバーサルロボットの各製品群、ドイツのKUKA(クカ)や安川電機の製品など、同社が取り扱う協働ロボットは多岐にわたる。
そして19年12月には、中国の上海に本社を置くJAKAロボティクスの協働ロボットも新たに取り扱うと発表した。日本市場での総代理店を務める進和と連携し、JAKAの協働ロボットで構築したシステムを提供する。
JAKAロボティクスは「ロボットにより人間の両手を自由にする」ことを使命に掲げた協働ロボットの専業メーカー。上海交通大学のロボット研究所を母体に、14年に中国で創業した。
JAKAの協働ロボットは3kg可搬の「JAKA Zu3」、7kg可搬の「JAKA Zu7」、12kg可搬の「JAKA Zu12」の3タイプがある。
武仲社長は「中国では18kg可搬の『JAKA Zu18』も発売しており、日本でも近いうちにリリースする。また今年1月末には、土台部分にトルクセンサーを搭載した上位モデルの『JAKA Sタイプ』も発表された」と話す。