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2023.10.25

イベント

ロボットやAIで高度な自動化、包装機械業界の最新提案/ジャパンパック2023

AIで誤認識を防ぐ/ファナック

ファナックはAIを活用しパレタイジングを自動化した

 ファナックは協働ロボット「CRX-25iA」で、パレタイジングとデパレタイジングを自動化した。かご車に積載した段ボール箱を、パレット(荷役台)に載せ換える。

 ロボットアームに取り付けた3次元ビジョンセンサーで対象物を認識する。担当者は「段ボール箱同士が隣接していると、2つの段ボール箱を1つと捉えてしまうなどの誤認識が発生し得る。そこでAI技術を活用し、正しく対象物を認識できるようにした」と説明する。

 他にもパレタイジングに適した構造の産業用ロボット「M-710iD/50M」など複数のロボットを展示し、包装製品などを効率的に搬送できる技術をアピールした。

2つの自動化システムを提案/Closer

初出展した自動パレタイジングシステム「パレタイジー」(Closer)

 筑波大学発のAIロボティクスベンチャーのCloser(クローサー、茨城県つくば市、樋口翔太社長)は、パレタイジングの自動化システム「Palletizy(パレタイジー)」を初出展した。同社はこれまでスカラロボットで包装製品のピック&プレースを自動化するシステム「PickPacker(ピックパッカー)」を販売していたが、新たに協働ロボットでパレタイジングを自動化した。

 コントローラーなどピックパッカーの要素技術を応用し、パレタイジーを開発した。小型のシステムで、スペースが限られた生産現場への導入に向く。樋口社長は「ピックパッカーを導入した企業へ、その前後工程にパレタイジーの導入を勧めるなど、2つの作業の自動化を組み合わせて提案できるようになった」と語る。

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