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2024.05.17

活用事例

同人誌の通販倉庫にロボット自動倉庫を導入、物流の新規事業も/オートストアシステム、虎の穴

ショートインタビュー オートストアシステム 安高真之社長

倉庫スタッフの働き方が変わった

オートストアシステム
安高真之社長

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 物流業界では、働き方改革関連法でトラックドライバーの時間外労働時間が制限され、ドライバー不足が話題になっているが、倉庫作業でも人手を確保しにくくなっている。

 原因は労働力人口の減少だけでない。新型コロナウイルス禍を経て、作業者の働き方が変化したと感じている。以前は週に5日間×8時間働いてくれたパート従業員が、以前のようなシフトでは働いてくれなくなったと、複数の企業から聞くようになった。パートやアルバイトスタッフは人数だけで見ればコロナ後に戻ってきたものの、私生活をより重視するようになり、一人当たりの労働時間は減っている現場が多いという。

 平均時給が上昇傾向にある中で、一人当たりの労働時間が減ってより多くの人数が必要になれば、管理や採用など関連するあらゆるコストも上昇する。人手ばかりに頼る倉庫運営はこれから難しくなるだろう。倉庫運営では、自動化は必ず検討すべき項目になりつつある。
 また人件費と同時に地価も上昇しており、面積当たりの倉庫の価格も上がっている。オートストアでは在庫を持つ全ての事業者に対し、賃金や地価の上昇を上回る省人化とスペース効率の向上を提案していきたい。

(構成・ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)

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