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2023.06.23

食品向けロボットが注目集める!【その2】/FOOMA JAPAN2023

ソフトハンドを小型化し、食品向けに提案/ブリヂストン

ブリヂストンはフードアーティストの諏訪綾子氏とコラボ

 ブリヂストンの社内ベンチャーのソフトロボティクスベンチャーズは、ゴム製の人工筋肉を活用した柔軟性のあるソフトロボットハンドを展示した。
 展示したのは発売済みのモデルよりも一回り小型のプロトタイプで、「発売済みのモデルは物流現場での日用品のピッキングなどを想定していたが、食品など新たな用途でもソフトハンドのニーズがあるかをこの展示会で確認したい」と音山哲一ソフトロボティクスベンチャーズCEOは言う。

 ブースはフードアーティストの諏訪綾子氏とコラボレーションしたデザインで、来場者の目を引いた。

新素材の食品・医薬品向けタイプを国内製造/コンバム

「バルーンハンドSGB」など人気製品の形状も同シリーズにラインアップ

 コンバムは、6月1日に発売した新素材の吸着パッド「ハイジェニックシリーズ」をアピールした。国内の食品衛生法や米国の食品医薬品局(FDA)の認証に対応した吸着パッドのため、食材や医薬品を直接吸着できる。

 各種認証を得るために、素材メーカーと協力して抗菌素材を開発した。吸着パッドに求められる強度や柔軟性を持つ。岩手県奥州市の自社工場内に、新たにクリーンルームを設けて製造している。ゴムなどの原材料の混練から成形、仕上げ、梱包まで同室内で完結させ、異物混入のリスクを低減した。
 営業部長を務める国松孝行取締役は「国内生産の強みを生かすために、厳格な衛生管理を求められる製品を開発した。これで食品市場を開拓したい」と意気込む。

(ロボットダイジェスト編集部 曽根勇也、西塚将喜)




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