[注目製品PickUp!Vol.6]協働ロボには協働ハンドを【後編】/シュンク・ジャパン「Co-actグリッパー」
新製品だがルーツは古い
電動式が日の目を見た
ロボットハンドには空圧駆動や電動駆動などいくつかのタイプがある。同社が最も多く販売しているのは空圧式だが、Co-actグリッパーは電動式だ。
シュンクがロボットハンド事業を始めたのは1984年で、当初製造していたのは空圧式だけだった。90年に電動式を製造し始めたが、その時代はまだ小型モーターのコストが高く、性能もまだまだ発展途上だった。しかし、把握力を自在に制御できるなどのメリットがあり、「これからは電動の時代」と開発に力を入れてきた。
「高い安全性が求められる協働ロボットが登場したことで、把握力を制御できることの重要性が飛躍的に高まった。今ではモーターのコストは下がり、性能も空圧式と遜色ない。他社に先駆けて開発に注力してきた当社の電動ハンドの技術が、ようやく日の目を見た」とマーケティンググループの川村康士マネージャーは言う。