[注目製品PickUp!vol.14]リーズナブルな単軸・直交でここまでできる【後編】/アイエイアイ「ロボシリンダー」
電動アクチュエーターに特化したメーカー
自社装置の一部をユニットとして外販
同社の創業は1976年。当時は清水機電という社名で試験機などの専用機を受注生産していた。81年に4軸のシール材塗布機を開発。その塗布機駆動部の「直動機構(電動アクチュエーター)だけを製品化して欲しい」とのリクエストがきっかけとなり、86年に外販を開始した。
「当時、電動アクチュエーターはボールねじや直動ガイド、モーター、コントローラーなどを組み合わせてその都度設計、製造するもので、それらを組み合わせてユニット化した製品はなかった。ユニットとして装置に組み込めば設計や製造の手間が大幅に減らせるとすぐに評判になった」と中村秀和次長は当時を振り返る。
今でこそ1100人の社員を擁し、日本全国に加え米国やドイツ、アジア各国などで事業を展開するアイエイアイだが、電動アクチュエーターを発売した86年当時は、社員数20人ほどの小さな企業だった。