鍛圧機械展に見る多彩な「産ロボの使い方」【前編】/MF-TOKYO
熱い加工素材をつかむ
ブランク材の整列不要
ロボットで板状の加工材料の投入を提案する企業もあった。
コマツ産機(金沢市、北出安志社長)は、雑然と積まれた板材の「ビジョンピッキング」を発表した。
金属板から小さな部品を作る場合、大きな板から求める形状を多数打ち抜き、次に打ち抜いた板材を曲げるなど2次加工して完成させる。
2次加工前の、打ち抜いただけの板材は「ブランク材」と呼ばれる。このブランク材を自動で2次加工するには、事前に専用の装置できれいに整えて積み上げる必要があったが、コマツ産機が提案したシステムでは、雑然と積み上げたブランク材でも自動で2次加工ができる。カメラでブランク材の位置と傾きを読み取り、その位置と傾きに合わせてロボットがブランク材を持ち上げ、2次加工機に投入する。
ブランク材をきれいに整えて積む専用装置を省略でき、その分生産ラインを短くできる。