[海外展リポート]ロボットに何をさせる? 欧州の工作機械見本市での提案【前編】/EMOハノーバー2019
自動化が盛りだくさん
超大型ロボットを直動の搬送台に搭載
ロボットを加工に使う
ドイツのロボットメーカーKUKAは、ロボットによる加工を提案した。切削や研削加工をするロボットシステムを披露。垂直多関節ロボットの先端に回転機構を付け、切削工具や砥(と)石などを付け替えて加工する。会場では自動車のエンジン部品の加工を模した実演をした。
担当者は「工作機械ほどの精度は出ないが、粗い加工には十分使える」と胸を張る。また、メリットとしてロボット1台で幅広い加工ができる。例えば、ロボットの周囲に加工物を並べると、ロボットの向きを変えるだけで次々に加工ができる。搬送台に載せれば、工作機械には収まらないほど大きな物を加工することも可能で、船舶や航空機の部分的な修理を直接できる。工作機械にはできない使い方だ。