[特集 国際ロボット展vol.9]18日からいよいよ開催、会場で見るべき展示はこれだ!【その2】
ロボットメーカー勢ぞろい
国際ロボット展には、主要なロボットメーカーが勢ぞろいする。「その1」で取り上げた企業の他にも、数多くのメーカーが出展する。
三菱電機(小間番号=S1-03)は「人とロボットの『共存』が拓く、スマートファクトリー」をテーマに、協働ロボットや人工知能(AI)技術などを組み合わせた「未来工場」を提案する。
ヤマハ発動機(小間番号=S1-01)は、「0.01秒も0.01㎡も無駄にしない」をコンセプトに、ロボットを動かしたまま把持物がカメラの上を通過する瞬間に撮像する「フライキャプチャー」技術などを紹介する。また新製品としてロボットコントローラー「RCX320」を展示する。
ダイヘン(小間番号=B-18)は、最も得意とする溶接に加え、ねじ締めや、研磨、コンベヤーと組み合わせたピッキング、検査など、多彩な自動化システムを提案する。
アイエイアイ(IAI、小間番号=W1-51、静岡市清水区、石田徹社長)は、「ロボットがつなぐ人に優しい社会」を掲げ、ブース内に14個の展示コーナーを設け、自社の単軸ロボットや直交ロボットなどの特徴をアピールする。
工作機械メーカーや部品メーカーも
周辺機器メーカーや団体が新提案
ドイツに本社を置く真空ハンドメーカーのシュマルツ(小間番号W2-22、横浜市都筑区、ゲッテゲンス・アーネ社長)は、協働ロボット向けの小型の電気式真空ポンプ「ECBPM」を国内初披露する。ロボットをコンプレッサーに接続する必要がなくなり、台車やAGVにロボットを載せて移動させて使うシステムなども構築しやすい。
コスメック(小間番号=B-20、神戸市西区、白川務社長)は、ハンドなどアーム先端に取り付けるユニット(エンドエフェクター)を自動交換する場合に使うハンドチェンジャーなどの周辺機器と併せ、「設備改善のヒント」を提案する。エンドエフェクタ―のストッカーをどこに置いたら省スペースになるかなど、システム構築のアイデアを紹介する。
企業だけでなく、FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会、小間番号=A-02、会長=久保田和雄三明機工社長)もブースを構える。ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)としての技術力を認定する資格制度などを発表する計画だ。
当サイトを運営するニュースダイジェスト社(小間番号=W4-38、名古屋市千種区、樋口八郎社長)も、小さな小間だが西ホールに出展する。「robot digest(ロボットダイジェスト)」や、来年7月に愛知県で開催する産業用ロボットと自動化システムの展示会「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン)」などのロボット事業をアピールする。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)