二つ目が、積まれたプラスチック製ケースを一つ一つ取っていく「段ばらしシステム」だ。
右写真のようにケースを詰めて積み上げると、ケースとケースの間にロボットハンド先端の爪が入る隙間がなく、ケースを両側から挟むように持ち上げることができない。
そこでL字型のロボットハンドを独自開発。ケースを両側から挟むのではなく、手前と左側など2面の側壁をつかむことで、ケースを把持する。
ハンドに付いたカメラでケースの大きさを認識し、つかむ位置などを自動調整することで、さまざまなサイズのケースに1つのハンドで対応する。内覧会では、サイズの異なる3種類のケースをつかみ分けるデモを披露した。