課題となったのは鋼材の中心をどうやって認識させるか。長さのある鋼材をきれいに整列させるには、ロボットに中心をつかませる必要があるからだ。
当初は鋼管を押して定位置を決める方法を考えた。しかしシステム構築を担当した三機は、オリジナルの画像センサー「LF-Sticker(スティッカー)」を活用した方法を提案した。装置上部に取り付けたカメラの画面を等間隔に分けて、鋼材の収まる枠を認識することで、鋼材の中心を見極める。例えば3つ枠に収まる鋼材なら、真ん中の枠部分が鋼材の中心という仕組みだ。機械から排出される鋼材の位置がずれても、ロボットが中心を認識して台へ並べる。