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2021.06.03

コロナ禍も受注額は前年比増の8588億円/日本ロボット工業会 2020年統計

 日本ロボット工業会(JARA、会長・小笠原浩安川電機社長)は6月1日、2020年の年間統計を発表した。20年1月~12月の産業用ロボットの受注額、生産額、出荷実績(いずれも会員・非会員合計)をまとめた。

 20年の受注額は前年比5.8%増の8588億円、生産額は同1.5%減の7665億円、総出荷額は同2.8%減の7665億円。受注額は2年ぶりに増加したものの、生産額と総出荷額は2年連続で減少となった。
 20年の年初は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり低調だったが、年央以降は中国からの受注が増加。特定の用途では他地域にも復調傾向が広がり、年間を通してみると堅調な推移となった。

 また、JARAは21年の年間見通しも発表した。受注額は前年比12.3%増の9640億円、生産額は同12.9%増の8650億円を見込む。
 半導体と樹脂部品の供給不足や、地政学リスクなどの懸念もあるが、海外市場を中心に穏やかな景気回復を予想する。従来からの底堅い自動化需要に加え、新型コロナの感染予防のニーズが広がると分析する。

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