相次ぐ新規参入、AI×ロボットで抜群の汎用性【前編】/兼松
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兼松がAIを活用して提案するのが、外観検査の自動化だ。同社は新規事業の開発を検討する中でAIに着目。その用途を検討する過程で、幅広い事業を展開する総合商社ならではの強みを生かし、さまざまな産業の課題をヒアリングした。その結果、多くの産業に共通するニーズが外観検査の自動化だった。
「例えば兼松ではインスタントコーヒーを扱うが、ラベルの剝がれや賞味期限の印字不良がないかなど受け入れ時に目視で検査していた。工業製品から食品まで、あらゆる産業に外観検査工程はあり、自動化のニーズは大きい」と電子・デバイス部門新事業創造課の稲岡崇課長は言う。