[国際ロボット展 特別リポートvol.10]演奏者はロボット!/明和電機・THK、セイコーエプソン、バイバイワールド
人用の楽器を人型ロボットで
今回展では東京ビッグサイトの東8ホールに主催者企画ステージが設けられ、30分間隔でロボットが楽器の演奏を披露した。
このステージを担当したのは、中小電機メーカーをモチーフとするパフォーマンスユニットの明和電機(東京都品川区、土佐信道社長)。THKとのコラボレーション展示で、主旋律の演奏はTHKが開発した「オタマノイド」が担当した。これはTHKの人型ロボット「SEED-Noid(シードノイド)」と明和電機が開発した電子楽器「オタマトーン」を組み合わせたシステムだ。オタマノイドを中心に、周囲には明和電機が開発したベースや木琴を演奏する各種自動化装置を配置した。
演奏した曲は2曲。1曲目は、フランク・シナトラの歌で知られる「マイウェイ」。土佐社長が「人生を歌う曲を、人生経験が全くないロボットが演奏するとどうなるか、お聞きください」と紹介すると、観客からは笑いがこぼれた。2曲目は、初音ミクの歌で知られる「千本桜」。オタマノイドがハンドについた複数の指をフル活用し、テンポが速い同曲を弾きこなしてみせた。
主催者企画以外でもロボットが演奏
他にも、vol.9で紹介したセイコーエプソンはブースの入り口に「エプソンロボット音楽隊」を配置。ロボットがゲーム「ドラゴンクエスト」のテーマ曲や英国のロックバンドクイーンの「We Will Rock You(ウィ・ウィル・ロック・ユー)」、映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の主題歌として知られるLiSA(リサ)の「炎(ほむら)」を演奏した。
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