ショールーム「LUX」で物流ロボットのデモを披露／オカムラ
オカムラは２月17日、静岡県御殿場市の物流機器ショールーム「LUX（ルクス）」で「自律移動ロボットORV見学会」を開催した。午前と午後の２回開催で、導入を検討する企業の責任者など合計で約50人が参加した。「ルクスを開設したのは2021。これまでは新型コロナウイルス禍で思うように活用できていなかったが、ORVやその他の物流システム機器に関する見学会を定期的に開いていく」とマーケティング担当者は言う。
御殿場でORV見学会を開催
オフィス家具メーカーとして知られるオカムラは、物流システム機器のメーカーでもある。多段式独立水平回転棚「ロータリーラック」などの自社開発製品に加え、海外メーカーのシステムなども扱い、物流倉庫や工場向けの物流システムを総合的に提案する。
自社開発の自律移動ロボットORV
２月17日には、静岡県御殿場市の物流機器ショールームのルクスに顧客を招き、自社開発の自律移動ロボット「ORV」の見学会を開催した。
ORVは、カゴ車を搬送するための搬送ロボットだ。近年注目を集める自律移動型搬送ロボット（AMR）の一種で、磁気テープの敷設などは不要。周囲をセンシングして自己位置を判断して自律移動する「SLAM（スラム）誘導方式」を採用する。
障害物回避のデモンストレーションの様子
カゴ車をけん引するのではなく、片側を持ち上げて一体化して搬送することが大きな特徴の一つ。けん引式と違ってバック走行もできるため、カゴ車を詰めて置くことができる。旋回半径も小さく、障害物の多い現場でも使いやすい。
見学会では、そういった特徴が良く分かる複数の動作デモンストレーションを披露した。具体的な導入検討に向けて詳細な技術情報を熱心に確認する参加者も多かった。
定期的に見学会を開催
今回は「ORV見学会」として開催したが、ルクスにはロータリーラックやシャトル式自動倉庫「コンチェスター」、ノルウェーメーカーが開発したロボット自動倉庫「オートストア」、パレット・ストレージ・システム「サイビスターシリーズ」など数多くの物流システム機器を展示する。
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ロングセラーの自動倉庫システム、ロータリーラック
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ロボット自動倉庫オートストアにMujin製のロボットピッキングシステムを組み合わせた
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パレット・ストレージ・システムのサイビスター（奥）とピース・ピッキング・システム「ライトピック」
今後も毎月第３金曜日にさまざまなテーマで見学会を開く方針で「2021年の開設以降、これまでは新型コロナウイルス禍で思うように活用できていなかったが、今後は積極的にお客さまを招いて販売拡大につなげたい」と同社のマーケティング担当者は言う。
（ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也）
