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2023.12.02

スカラロボの新機種、高い可搬重量と長いリーチが強み/ABB

 スイスに本社を置く大手ロボットメーカーのABBは11月23日、水平多関節(スカラ)ロボットの新機種「IRB 930」を発表した。

 同製品は、エレクトロニクスや自動車、再生可能エネルギー関連業界などでのピック&プレースや組み立て作業に力を発揮する。最大可搬質量とリーチ長がそれぞれ12kg・850mm、12kg・1050mm㎜、22kg・1050mmの3種類をそろえる。より多くの部品やより重い部品を一度に搬送できるため、他シリーズのスカラロボットと比較して処理能力が10%高いのが特徴だ。また、押し付け圧も従来比で2倍に向上しており、ディスプレーパネルやバッテリーセルのねじ締めや組み立てといった力が必要な作業にも向く。

 ABBロボティクスプレジデントのマーク・セグーラ氏は「IRB 930の高い可搬質量と長いリーチは、新しい分野の顧客にも従来の分野の顧客にも利点をもたらす」と話す。

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