ミニトマトの全自動収穫ロボットの受注を欧州で開始/デンソー
デンソーと、施設園芸向けのソリューションを開発するオランダのグループ会社のCerthon Build (セルトンビルド)は、ミニトマトの全自動収穫ロボット「Artemy(アーテミー)」の受注を5月14日から欧州地域で開始した。
アーテミーは農業用ハウス内のレーンを走行しながら、ロボットアームの先端に取り付けられたはさみでミニトマトを自動で収穫する。その際、人工知能(AI)でミニトマトの熟度を判定し、成熟した房のみを選別する。また、本体に積載した収穫箱が満載になった場合は、空の収穫箱の設置場所まで移動して自動で交換する機能も備えた。
ミニトマトの房や果柄をそれぞれ検出する発光ダイオード(LED)を搭載したことで収穫精度を高めた。昼夜を問わずに収穫作業ができ、人手不足の解消と重作業の低減につながる。
両社はアーテミーを皮切りに、今後もさまざまな作業や品種に対応した農業関連の省人化機器やソリューションを開発する計画だ。また、農業用ハウスや省人化機器などをパッケージ化した「無人化栽培システム」の開発にも取り組み、世界中で持続可能な農業の実現を目指す。