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2024.10.08

ロボティクス事業所を増改築、「成長領域に投資」/ヤマハ発動機

 ヤマハ発動機は9月17日、今年6月に増改築が完了した浜松市中央区にある浜松ロボティクス事業所(=写真上)のお披露目会とロボティクス事業の設立40周年を祝うセレモニーを開催した。同事業所は半導体チップをプリント基板に載せる主力製品の「表面実装機」の他、スカラロボットやリニアコンベヤモジュールなどのFA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)製品の開発、製造、販売を担う。

表面実装機の最終検査の様子

 増改築には約90億円を投じ、延べ床面積を従来比で約1.6倍の8万5858㎡に拡張した。生産面積は1.8倍に拡大し、生産能力を表面実装機で2倍、スカラロボットで3倍に高めた。また、同事業所では発電時に二酸化炭素(CO₂)を排出しないCO₂フリー電力の使用や建屋内のオール電化などによってカーボンニュートラル(炭素中立、CN)を達成。今回の増改築で太陽光パネルを増設し、発電量を従来の3倍にした。

セレモニーでは関係者らがテープカットに挑んだ

 セレモニーには取引先や販売店などから約200人が出席した。日高祥博社長(当時)は書面で、「ロボティクス事業領域は、生成人工知能(AI)の進展やカーボンニュートラル(炭素中立、CN)への取り組み、人手不足などを背景に大きな伸びが期待される。わが社は同事業を成長領域として位置付け、人的にも物的にも投資する。今回の同事業所の増改築もその一環として実施した」と述べた。

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