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2019.05.27

中国ロボで協働市場に参入。市場でのイメージを変えろ!/三機

加工補助具や工具、自社製造の各種専用機・検査機、さらには自動販売機など幅広い商材を取り扱う商社の三機(名古屋市熱田区、木島正人社長)は、新たに協働ロボットの販売に参入した。2018年8月、新たな事業の柱として中国のロボットメーカーAUBO robotics(オーボロボティクス、以下オーボ)と協働ロボット「AUBO-iシリーズ(オーボiシリーズ)」の代理店契約をし、展示会などで積極的に性能をアピールする。「どうしても『中国製』は日本では悪いイメージを持たれがちだ。しかしiシリーズは協働ロボットとしての十分な能力を持ちながら、コストを抑えられる。中国製ロボットのイメージを変えていく取り組みが重要」と三機の吉田勝彦課長は強調する。今年4月からは東京にあるオリックス・レンテック(東京都品川区、小原真一社長)のショールームでも展示を開始し、イメージ改善に向けた準備を進める。

オレンジの協働ロボットが日本上陸

オーボ製の協働ロボット「オーボi5」

 三機は2018年8月に中国の協働ロボットメーカーのオーボと代理店契約を結び、翌9月に名古屋で開催された展示会に出展。オレンジ色が特徴的な協働ロボット「i5」を展示した。オーボのロボットが日本の展示会で紹介されたのはこの時が初めてだった。

 現状、日本での販売は三機のみ。まずは広く周知するため、社内にショールームを設けて常時展示するほか、社外ではロボットのレンタルを手掛けるオリックス・レンテックと提携し、19年4月から東京都町田市にあるロボットショールーム「Tokyo Robot Lab.(東京ロボットラボ)」に同製品を展示している。また、ウェブを利用したPR活動も展開する。

抑えられる導入コスト

 オーボは2014年に設立のメーカーで、中国の江蘇省常州市に工場を持つ。6軸の協働ロボット「オーボiシリーズ」を製造し、可搬重量3kg、5kg、7kg、10kgの4種類をそろえる。作業者と接触した時に停止する安全性は当然のこと、±0.05mmの繰り返し精度、簡単に使えるティーチングペンダント(ロボットに動作を入力する機器)など、協働ロボットに求められる基本的な性能を網羅している。
 「導入コストを抑えられるのがiシリーズのメリット」と吉田課長。他社ロボットの同じ可搬重量ならば、2~3割ほどは安くできるという。

オーボの常州工場

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