中国ロボで協働市場に参入。市場でのイメージを変えろ!/三機
加工補助具や工具、自社製造の各種専用機・検査機、さらには自動販売機など幅広い商材を取り扱う商社の三機(名古屋市熱田区、木島正人社長)は、新たに協働ロボットの販売に参入した。2018年8月、新たな事業の柱として中国のロボットメーカーAUBO robotics(オーボロボティクス、以下オーボ)と協働ロボット「AUBO-iシリーズ(オーボiシリーズ)」の代理店契約をし、展示会などで積極的に性能をアピールする。「どうしても『中国製』は日本では悪いイメージを持たれがちだ。しかしiシリーズは協働ロボットとしての十分な能力を持ちながら、コストを抑えられる。中国製ロボットのイメージを変えていく取り組みが重要」と三機の吉田勝彦課長は強調する。今年4月からは東京にあるオリックス・レンテック(東京都品川区、小原真一社長)のショールームでも展示を開始し、イメージ改善に向けた準備を進める。
オレンジの協働ロボットが日本上陸
抑えられる導入コスト
オーボは2014年に設立のメーカーで、中国の江蘇省常州市に工場を持つ。6軸の協働ロボット「オーボiシリーズ」を製造し、可搬重量3kg、5kg、7kg、10kgの4種類をそろえる。作業者と接触した時に停止する安全性は当然のこと、±0.05mmの繰り返し精度、簡単に使えるティーチングペンダント(ロボットに動作を入力する機器)など、協働ロボットに求められる基本的な性能を網羅している。
「導入コストを抑えられるのがiシリーズのメリット」と吉田課長。他社ロボットの同じ可搬重量ならば、2~3割ほどは安くできるという。