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2024.11.22

細胞ピッキングシステムを発売、ロボティクス技術を新事業に生かす/ヤマハ発動機

 ヤマハ発動機は11月14日、細胞ピッキング&イメージシステム「CELL HANDLER(セルハンドラー)2」を開発したと発表した。来年3月に発売する。新薬開発などの医療研究に使う装置で、狙った細胞のみを吸引して培養プレートに移したり、細胞を撮影してデータ化することができる。2017年に発売した「セルハンドラー」と比べてより高倍率の対物レンズを備え、人工知能による細胞選別機能やオートフォーカス機能も搭載する。

 ロボットの一種である表面実装機の技術を応用した装置で、「セルハンドラー2を含めた医療・健康領域の新規事業全体で数十億円規模を目指す。ヤマハ発動機が長年培ってきたロボティクス技術を応用し、医療・創薬研究領域の課題解決に貢献したい」と新事業開発本部の松野潔高MDB(メディカルデバイスビジネス)部長(=写真左)は言う。

(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)

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