生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

安川電機

RECENT POSTS

FSW対応で切削にも使える高剛性ロボットを発売/安川電機

安川電機は10月8日、アルミニウム材の摩擦攪拌(かくはん)接合(FSW)技術に対応する産業用ロボット「MOTOMAN(モートマン)-GG250」の販売を開始した。可搬質量は250kg、最大リーチ長は2711mm。FSW は突起のある円筒状の工具を強く押し当て、摩擦熱で母材を軟化させて練り混ぜることで複数の部材を接合する技術。従来機種では加圧時にロボットがたわみ、接合品質の低下が課題だったが、同製品は剛性を高めることで高精度な接合を実現する。

通期見通しは下方修正、次世代ロボットは成長のエンジンになると確信/安川電機

安川電機は10月4日、2025年2月期の第2四半期(3月~8月)決算を発表した。国際会計基準(IFRS)に準拠し、売上高にあたる売上収益は前年同期比9.5%減の2615万7300万円、営業利益は同30.7%減の229億2600万円、税引前利益は同29.3%減の244億2700万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同27.1%減の180億2600万円と、大幅な減収減益となった。小川昌寛社長は「豊富な受注残に支えられた昨年度と比べ売上高が減少した」と話し、受注で見れば微増しているという。

安川電機の小笠原浩会長がデミング賞本賞を受賞

デミング賞委員会(委員長・十倉雅和日本経済団体連合会会長)は10月1日、2024年度デミング賞各賞の受賞者を決定した。デミング賞本賞は安川電機の小笠原浩会長が受賞した。徹底した顧客視点での製品やサービスの創出・提供や、「世界の共通言語はデータ」との考え方からデータに基づく現状把握を社内に浸透させたことなどが評価された。

ジェイテクト製PLCと直接接続できるコントローラーを発売/安川電機

安川電機は7月25日、各種装置を制御するマシンコントローラー「MPX1000シリーズ」の新ラインアップとして、ジェイテクト製のプログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)との組み合わせが可能な「MPX1012J」を発売した。主に自動車関連の製造装置向けに使われるジェイテクト製のPLC「TOYOPUC-Nano(トヨプックナノ)10GX」の各モジュールをつなぐ土台となる「ベースモジュール」に直接接続して使える。

切削加工用ロボットシステムの市場拡大へ、「ロボット加工技術研究会」発足

システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のトライエンジニアリング(名古屋市守山区、片山誠二社長)や切削工具メーカーのイワタツール(同、岩田昌尚社長)など8社が、「ロボット加工技術研究会」を7月4日付で発足した。切削加工用ロボットシステムの技術開発を推進し、認知度向上や市場拡大につなげるという。同日から開幕した産業用ロボットや自動化システムの専門展「ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2024」の会場で会見を開き、発足の狙いや今後の取り組みについて報道関係者らに発表した。

[直前特集RTJ2024 vol.4]初心者もどんどん扱いやすく/ロボットメーカー

ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2024の見どころは何といっても、ロボットメーカーが提案する最新の自動化技術だろう。最近はロボット単体での販売ではなく、周辺機器やデジタル技術などと組み合わせたソリューション提案へと軸足を移すメーカーが多い。自動化ニーズの広がりに合わせて、操作に慣れていない初心者がロボットを導入する機会も増えている。そのような場合でも、簡単に扱えるような技術の進化が、今回展の見どころの一つだろう。

売上収益が過去最高、24年後半の動きに備える/安川電機

安川電機は4月5日、北九州市八幡西区にある本社で会見を開き、2024年2月期(23年3月~24年2月)の決算を発表した。国際財務報告基準(IFRS)を適用しており、売上高に当たる売上収益は前年同期比3.5%増の5756億5800万円、営業利益は同3.0%減の662億2500万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は2.1%減の506億8700万円となった。生産が正常化したことで受注残を解消でき、売上収益は過去最高を更新したが、退職年金制度の変更や遊休不動産の売却なども影響し減益となった。

TOP