キヤノンが画像処理ソフト発売でFAに挑む
キヤノンは、新たなビジネスモデルとしてFA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)関連のソリューション提案を加速させている。今年9月、画像処理ソフトウエア「Vision Edition(ビジョンエディション)2」を発売。従来製品よりも処理能力を上げ、他社製のカメラにも対応した。新製品をきっかけに、画像や映像を軸に据えた「設備やロボットの目」の提案を強化する。
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キヤノンは、新たなビジネスモデルとしてFA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)関連のソリューション提案を加速させている。今年9月、画像処理ソフトウエア「Vision Edition(ビジョンエディション)2」を発売。従来製品よりも処理能力を上げ、他社製のカメラにも対応した。新製品をきっかけに、画像や映像を軸に据えた「設備やロボットの目」の提案を強化する。
小型の自動旋盤メーカーのシチズンマシナリー(長野県御代田町、中島圭一社長)は2018年から、積極的な自動化投資を進めている。工作機械を使った金属加工の前後工程で被削物(ワーク)を搬送する用途では、1990年代から産業用ロボットやガントリーローダーなどを使ってきた。この4年は難易度の高い組み立て作業や検査工程の自動化にも挑む。中島圭一社長は「社内の自動化で得た自信を、顧客にも還元したい」と話す。
ロボット関連の専門展「第5回名古屋ロボデックス」などの複数の見本市が10月26日~28日の3日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された。ロボット関連のソリューション提案が目立ち、人手不足に頭を抱える来場者の注目を集めた。
東京ロボティクス(東京都新宿区、坂本義弘社長)は10月18日、3次元カメラ「Torobo Eye(トロボアイ)」シリーズの新製品として、従来よりも計測レンジを拡大した「SL80」を発売したと発表した。2021年に発売した「SL40」はカメラから600mmの距離まで認識できたが、SL80は1200mmまで認識できる。カメラヘッドの重量は500gで、手のひらに乗るサイズのため、SL40と同様にロボットアームの先端付近に取り付けることもできる。
ロボットシステムの構築を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する連載企画「SIerを訪ねて」。27回目の今回は、自動車産業向けの専用設備やロボットシステムを設計、製作するリョーエイ(愛知県豊田市、杉山正昭代表取締役)を取材した。システムの設計や製造だけではなく、画像処理やモノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)などの多彩な技術を持ち、顧客のさまざまな自動化ニーズにワンストップで対応できるのが強みだ。ダイカスト金型に離型剤を塗布するロボットシステムも独自開発しており、累計で300台以上の納入実績を誇る。
中国のビジョンシステムメーカー、Mech-Mind(メックマインド)ロボティクスが、6月21日~24日に開催された世界最大級のロボット展「automatica(オートマティカ)2022」に出展した。オートマティカは2年に一度、西暦偶数年にドイツのミュンヘンで開催される世界最大級のロボット展。3次元(D)カメラの「Mech-Eye(メックアイ)」に加え、3Dビジョンセンサーを活用したピッキングシステムなどを展示した。同社は3Dビジョンを使ったロボットシステムを、包括的に提案できることが特徴。例えばバラ積みピッキングでは、ピッキングの対象物の位置を自動で認識し、ロボットの動作プログラムの生成まで、コードを使わずに対応できる。
食品機械の専門展「FOOMA JAPAN(フーマジャパン、国際食品工業展)2022」が6月7日に開幕した。10日までの4日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれている。食品業界では人手不足などの問題で、産業用ロボットの普及が急速に進む。従来は、食品を加工する専用機への材料投入や工程間を運ぶなどの用途が多かった。しかし、今回展では、単に運搬を担うだけではないロボットが次々に登場した。
中国のビジョンシステムメーカー、Mech-Mind(メックマインド)ロボティクスは昨年10月、日本法人のMech-Mind(東京都港区)を設立した。今年3月に出展した2022国際ロボット展(iREX2022)では、人工知能(AI)技術を使った画像認識精度の高さや、システムを一貫提供できる体制とシステムの扱いやすさなどで注目を集めた。本社はこの2年で約14億元(270億円)の資金を調達するなど、中国で勢いのあるベンチャー企業の1つ。楊培(ヨウ・バイ)社長は「日本市場での発展を目指す」と規模拡大を狙う。
製造業の専門展「第7回名古屋ものづくりワールド」が4月13日~15日の3日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された。会場ではロボットシステムの展示も目立ち、自動化に興味を持つ多くの来場者の関心を集めた。
米国に本社を構え、接着剤塗布用の3次元(D)レーザーセンサーを製造・販売するコヒリクスがこのほど日本法人「コヒリクス・ジャパン合同会社」を設立し、日本市場に進出した。今年2月に横浜市西区に日本法人を立ち上げ、営業活動を開始した。カントリーマネージャーには垣原等氏が就いた。