専門展に3万1000人超、ロボット提案に注目集まる
通い箱のパレタイジングのデモ
デンマークに本社を置くユニバーサルロボット(UR、日本支社=東京都港区、山根剛代表)は、最大可搬質量20kgの協働ロボットの新製品「UR20」を国内初披露した。新しい設計コンセプトを取り入れ、部品点数を従来比で半減。山根代表は「ユーザー自身でも簡単に保守作業ができるよう、部品点数を減らしてメンテナンス性を高めた」と話す。
ブースでは、同じくデンマークに本社を構えるロボットハンドメーカーのOnRobot(オンロボット、日本法人=東京都渋谷区、鈴木孝代表)が開発したパッケージシステム「OnRobot Palletizer(オンロボット・パレタイザー)」と組み合わせ、「通い箱」と呼ばれる樹脂製のコンテナを積み上げるパレタイジングのデモを披露。鈴木代表は「製造業が集積する中部地域では通い箱のパレタイジングの自動化の需要が高く、来場者からの反響も大きかった」と胸を張る。
輸入商社の進和(東京都北区、倪昌浩社長)は複数のシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)などと手を組み、中国のJAKAロボティクスの協働ロボットを使った多彩なアプリケーション(応用事例)を展示した。進和の内田文武取締役営業部長は「パートナーのSIerと共に、『ワンチーム』で協働ロボットの市場を盛り上げたい」と話す。
目玉の一つは、現実空間の情報を仮想空間上に再現する「デジタルツイン」の技術を生かしたオフラインティーチングの提案。制御ソフトウエアメーカーのヴィッツが開発したデジタルツインソリューション「SFTwin(ツイン)」をJAKAの協働ロボットに適用し、動作プログラムの作成からシミュレーションまでの工程を仮想空間上で実行するデモを紹介した。