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リニアコンベアを提案の核に/ヤマハ発動機 江頭綾子ロボティクス事業部長 インタビュー

「2024年以降、ロボットや自動化システムの需要はこれまで以上に高まる」とヤマハ発動機ロボティクス事業部長の江頭綾子執行役員は語る。その時を見据え、同社はロボットなどを組み立てる浜松ロボティクス事業所の大幅拡張を急ぐ。高いシェアを誇るスカラロボットに加え、垂直多関節ロボットや直交ロボットなどさまざまな産業用ロボットをラインアップするが、「提案の核となるのは、リニアコンベア」と江頭事業部長は語る。その戦略とはいかなるものか、江頭事業部長に話を聞いた。

キヤノンが画像処理ソフト発売でFAに挑む

キヤノンは、新たなビジネスモデルとしてFA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)関連のソリューション提案を加速させている。今年9月、画像処理ソフトウエア「Vision Edition(ビジョンエディション)2」を発売。従来製品よりも処理能力を上げ、他社製のカメラにも対応した。新製品をきっかけに、画像や映像を軸に据えた「設備やロボットの目」の提案を強化する。

中間決算は売上収益、営業利益ともに過去最高/安川電機

安川電機は10月7日、北九州市八幡西区にある本社で会見を開き、2023年2月期の第2四半期決算を発表した。会見は本社内の研究開発拠点「安川テクノロジーセンタ」で行われ、小笠原浩会長兼社長と村上周二専務執行役員が出席。東京本社ではテレビ会議方式で発表した。第2四半期の売上にあたる売上収益は前年同期比9.8%増の2635億2800万円、営業利益は同16.4%増の312億6000万円となり、増収増益だった。上期としてはともに過去最高を更新した。

協働ロボットのブレーキ材に新素材/スターライト工業

スターライト工業(大阪市旭区、西郷隆志社長)は、協働ロボットの関節保持や緊急時の制動に用いるブレーキ材(摩擦材)として、非可食植物由来のバイオマスプラスチックを用いた新素材「X2101」を開発した。特許出願の後、昨年12月に展示会で初公開。来場者の反響や手応えを受け、量産技術の検討に入った。試作案件をこなし、3年以内の量産化を目指す。開発を主導した新歩推進ユニット先進材料開発第2チームの下川路朋紘さんは「環境に優しいプラスチックとして開発した先進材料の一つ。環境性能だけでなく、協働ロボットのブレーキ材として多くのメリットがある」と力を込める。

3Dプリンターでロボットアームの一体造形も/システムクリエイト

FA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)商社のシステムクリエイト(大阪府東大阪市、川上正義社長)は、今年1月に中国のクリエイトボットと、6月にルクセンブルクのアニソプリントと総代理店契約を結び、両メーカーの3Dプリンターの独占販売を開始した。クリエイトボットの3Dプリンターは最大1×1×1mサイズまで造形でき、ロボットアームを一体で造形することも可能。また、アニソプリントの製品は軽量で強度の高い部品を造形できるため、ロボットハンドの製作に活用できる可能性がある。ともにユーザーの反響は大きく、今後3Dプリンターの拡販に力を入れる。

物流自動化の局面を変えねば、やがて廃れる/ギークプラス 加藤大和社長

物流ロボットを製造する中国メーカーの日本法人、ギークプラス(東京都渋谷区)が経営方針の転換を進めている。今年4月に就任した加藤大和社長の下、世界でトップクラスのシェアを持つ無人搬送車(AGV)「EVE(イブ)」などのハードウエアの提供にとどまらず、倉庫の管理システムなどソリューション事業にも注力し始めた。加藤社長は「物流自動化は次の局面を迎えている。旧態依然の販売方法のままでは、業界全体が廃れる可能性がある」と警鐘を鳴らす。

[注目製品PickUp! vol.45]横揺れを制する、逆転の発想/ピアブ・ジャパン「BGXシリーズ」

スウェーデンに本社を置く真空機器メーカー、ピアブの日本法人ピアブ・ジャパン(東京都葛飾区、吉江和幸社長)が、袋物用の新型吸着パッド「BGXシリーズ」を発売した。従来製品よりも、対象物と接するリップ部が柔らかい。そのため、袋物のように柔軟な対象物にもしっかりと密着する。一般に柔らかい吸着パッドは、横方向への揺さぶりに弱い傾向がある。しかし、BGXシリーズは工夫を取り入れて、従来の同社製品と同等に揺さぶりに強い製品とした。

[コラム] ロボット導入がもたらすもの

昨年、米国のマネジメントサイエンス誌にある論文が掲載された。「The Robot Revolution: Managerial and Employment Consequences for Firms」(ジェイ・ディクソン、ブライアン・ホン、リン・ウーによる共著)、無理矢理日本語に訳せば「ロボット革命:企業における経営と雇用の帰結」といったところか。1990年代半ばから20年分ほどのカナダ統計局の公開データを使い、ロボットの導入と雇用の関係を分析した力作である。

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